コラム

【LINE公式アカウント】メンバーシップ機能の仕組みや活用方法を徹底解説

LINE公式アカウントに「メンバーシップ機能」が新たに追加されました。この記事ではメンバーシップ機能の要件や具体的な設定方法、活用方法などを解説して行きます。公式ページはこちら

はやし

この機能はかなり熱いですよ~! オンラインサロンやBtoCのファンマーケティングなどに活用することが出来ます。ますますLINE公式アカウントが便利になってきますね。

メンバーシップ機能の基本

メンバーシップ機能を利用するにはまず「LINE公式アカウント」を開設する必要があります。メンバーシップはLINE公式アカウントの機能の一つです。LINE公式アカウント上で月額課金制の会員を増やして、LINE公式アカウントの収益化を図ることが出来るサービスになります。

・料金やプラン名などを柔軟に設定可能

・LINE上で決済情報の入力まで簡単にできる

・メンバー限定の特別メニューやクーポンの提供ができる。特典設定も柔軟に可能(LINE公式アカウント上で提供することも、LINE公式アカウント外で提供することもできる)

・プラン作成時に「審査」があります。そのため、プランに問題がある場合は公開前に訂正が必要になります(2023年2月現在)

メンバーシップ機能の条件

Q:どんなLINE公式アカウントでも、メンバーシップ機能を利用可能?

A:いえ、一定の条件があります。

LINE公式アカウント メンバーシップの条件: 詳しくはこちら 

・認証済アカウントであること 又は ターゲットリーチが200人以上であること
・管理者権限を持っていること
・LINEアカウントと連携済み

はやし

認証済アカウントになるにも一定の条件を備えた上で審査が必要です。この認証済アカウントになってしまえば、条件はそれほど厳しくないですね。むしろ容易な水準と言えるでしょう。一方で未認証アカウントの場合は、友だちの数がそこそこ必要になるため、若干のハードルが設けられているようです。

実際に設定を触ってみた

運用しているアカウントでメンバーシップ機能を実際に触ってみました。まずLINE公式アカウントの管理画面上に「メンバーシップ」タブが追加されていますね。こちらをぽちりと押します。その後、要件を満たしていれば上図にあるように「メンバーシッププランを作成する」からプラン設定へと遷移することが出来ます。

プラン設定の画面では以下の3つの項目を埋めていきます。

基本情報:プラン名、プランの説明を入力する
特典:特典の内容を決める(特典のサンプルを参考にすることが可能)
条件:月額料金、支払方法(App決済orWeb決済)、メンバー数の上限を設定する

特典のサンプルを参考にできる

どのような特典を提供していいか分からない、まだ決まっていないといった方は「特典のサンプル」を参考にしてみましょう。イメージが持てるようになりますよ。

選択できる決済方法について

決済方法については「App内課金」「Web決済」の2つがありますが、提供する特典によって変わってきます。分かりやすい設定画面なので混乱はしなさそうです。

利用出来る支払方法
App内での課金:手数料は35%
Web決済(LINE Pay、クレジットカード):手数料は10%

App内課金
Web決済

料金設定

料金設定は以下の中から選択式で決めることが可能です。これだけ選択肢が用意されていれば十分ですね。

設定可能な金額
400、500、700、1000、1500、2000、2500、3000、3500、4000、4500、5000、5500、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15400(単位:円)(2023年2月現在)

設定を終えて「審査をリクエスト」ボタンを押すと、さらに以下のような画面に遷移します。リクエストボタンなので、これで終わりかと思いましたが、まだ次の画面があったのでご注意ください。

3つの「ビジネスタイプ」を選択すると、それぞれに応じた申込者情報のフォームが表示されます。法人⇒個人事業主⇒個人 の順で入力する情報が多くなります。特に法人の場合は法人番号や何かしらのURL情報が必須となります。

法人を選択した場合の入力項目
個人を選択した場合の入力項目
はやし

結局は、アカウントを管理している運営者の個人的な情報は必須だよ、ということは覚えておきましょう。友だちに対して料金を月額課金する訳ですから、当然の話と言えば当然の話ですね。

LINE公式アカウントが目指すもの

メンバーシップ機能の追加という今回のアップデート内容は、従来LINE公式アカウントが目指していた方向性にとてもマッチしているものだと、筆者は感じました。LINE公式アカウントは「コミュニケーションツール」としてコミュニティ作りを促進させるという大きな特徴を持っています。そのコミュニティ作りに欠かせない機能が今回のメンバーシップ機能(いわゆるサブスク機能)という訳ですね。

この「サブスク」は皆さんも既にご存じの通り、あらゆるビジネスに浸透して来ています。これは今後のマーケティングの流れと言っても過言ではありません。映画や音楽、書籍、漫画などは当たり前に月額制になってきていますよね。まだ数は少ないですが、飲食店なども会員制などでサブスクを取り入れたりしている店舗もあります。筆者は数年前に整骨院でサブスクサービスを利用していました。皆さんもこれは月額で払っている、といったビジネスが身近にありませんか? この大きなサブスク化の流れの中に、LINE公式アカウントがどんと名乗りを上げたのだと筆者は感じました。

LINEは全国で9000万人以上が利用しているインフラと呼べるサービスです。このLINE上にメンバーシップ機能を導入し、このサブスク化の流れに、どのようなビジネスを営んでいる人たちでも参加することが出来るようになったというのは、非常に意義深いことだと感じています。

活用方法を模索しよう! 可能性は無限大!

このメンバーシップ機能を活用して、どのようなサービスを提供することが出来るのか? 公式サイトでも紹介されている事例なども踏まえて、いくつかご紹介して行きます。

ファンクラブやオンラインサロンをLINE上で実現!

従来から存在していたファンクラブ、オンラインサロンをLINE上で実現することが可能になりました。ファンクラブやオンラインサロンを運営する上で大きなハードルだったのが、定期決済の機能部分です。LINE公式アカウント上でそれが実現できるようになったことで、ファンクラブやオンラインサロンを運営する側も、参加する側も、容易に定期決済を実現することが出来るようになったと言えます。

社会人サークルの集金に使える

こちらもファンクラブやサロンと同様です。LINEの利用者自体が国内9000万人以上という利点を活かし、気兼ねなく集金を行えます。従来から定期決済を備えたアプリやWEBサービスは存在していました。しかし参加者全員がそのアプリやWEBサービスを導入済みとは限りません。決済のために新規にアプリをインストールしてもらうという手間がかかりました。しかしLINEであれば、多くの人が既に利用ユーザーであることから、LINE公式アカウントの友だちになってもらうだけで、簡単に集金システムを構築することが可能となります。

会員制のビジネス全般に使える(ジム、習い事、シェアオフィスetc.)

小規模なジム運営を行いたいビジネスオーナーや、マンションの一室で習い事を教えている各先生方、シェアオフィスやレンタルスペースの運営をしているビジネスパーソン等など、あらゆる月額課金型のビジネスにメンバーシップ機能を活用することが可能です。

また現在「会員制」でないビジネスを経営している法人であっても、LINE公式アカウント+メンバーシップ機能を活用することで、新しい収益源を生み出すことも可能です。例えば、飲食店が友だちに月額500円の会員プランを新しく提供し、お得なクーポンを配布してリピーターになってもらう、といった活用も出来ます。会員だけの「特別なサービス」を演出することで、ファン化を促進することが出来るのです。他にも、EC物販をしている会社であれば、従来はアフターサポートはしてこなかった(あるいは無料でやっていた)場合、有料プランを作ることで顧客満足度を上げて、収益改善に繋げることも可能です。

自社のビジネス×LINE公式アカウント×メンバーシップ機能があれば、アイディア次第で様々な取り組みが実現可能です。皆さんのビジネスにもきっと月額課金型のサービスとして提供出来るものがあると思います。ぜひ探してみて下さい。

教育コンテンツなどを活用した会員制オンラインビジネス

教育×LINE公式アカウント×メンバーシップ機能はとても良い組み合わせだと思います。Youtube動画などであらゆることが学習できるようになった時代、とはいえ、まだまだ表に出ていない教育コンテンツがたくさん眠っていると筆者は感じています。ちょっとしたスキルを身に着けたい、そのスキルでフリーランスとして稼いでいきたい、そのように考えている人たちは、実にたくさんいるのです。

あなたが提供できるスキルや経験などを体系立ててLINE公式アカウントに落とし込んでみるのはいかがでしょうか。LINE公式アカウントの基本機能を活用すれば、教育コンテンツを体系立てて、ステップに合わせた提供をすることが可能です。それらをチャットボットなどで半自動的に構築することで、大きな収益を生み出すことも可能です。

LINE公式アカウントはビジネスをしたい法人、個人事業主にとって、大きなビジネスチャンスとなる予感がします。

最後に

さて、いかがだったでしょうか。

LINE公式アカウントにメンバーシップ機能が加わったことが、どれだけ熱いことであるかを長々と書いてきました。鬼に金棒とはこのことですね。

ただ、忘れてはいけないのはLINE公式アカウントを活用したビジネスは、まずなにより友だちをちゃんと集めなければいけない、という事です。あなたが作ったプランに人が集まるかはここにかかっています。それはつまり、友だちにいかに価値あるものを提供できるかという、ビジネスの基本的なお話になってくるわけですね。今まで価値が生まれなかったちょっとしたおまけサービスなんかも、LINE公式アカウントによって、ちょっとした収益源になり得るかも知れません。夢が膨らみますね。

もしLINE公式アカウントを活用してみたい、こういった運用を始めてみたい、といった方がおられましたら、いつでも相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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はやし

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はやし
MEOやLINE公式アカウントの導入支援&事業計画書の作成支援など企業課題を広くお手伝いしています。20代の頃は大手物流会社と税理士法人に勤務。飲食店・歯科・介護福祉施設などの実店舗を数値面からサポート。その後、30歳で上京しVRスタートアップ会社で6年間勤める。360度カメラのECショップ運営・大手量販店開拓、その他幅広くWEBに関する施策を担当。5年間で月商5倍を達成し、WEBマーケティングのノウハウを身につける。趣味は毎日散歩とマインドフルネス瞑想。7月より法人を設立し本格的に事業を始める。
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