2024年3月のLINE公式アカウントに関するニュースの中から、気になるトピックをまとめてお知らせいたします。
LINE公式アカウントの効果をGA4で計測する方法
タイトル:GA4でLINE公式アカウントの効果を計測しよう(ECのミカタ)
LINE公式アカウントの効果を測定していますか? こちらの記事ではLINE公式アカウントで案内するURLにパラメータを設定してどれくらいの流入があったか、コンバージョンに繋がったか?をGA4で計測するための方法を解説しています。LINE公式⇒自社HPやLP、自社運営のECショップなどへ誘導している場合はこの効果計測方法が有効です。
ただ、このGA4での設置だと結果をアナリティクスで見れる、に留まります。一方でLINE公式アカウントにはLINE Tagという機能が提供されています。こちらも似たようなもので、誘導先のHPやLPのヘッダーコード(<head></head>)内にタグ設置が必要で、こちらの計測の場合は、GA4での確認ではなく、LINE公式アカウントの「分析」タブからコンバージョンなどの情報が確認可能となります。LINE Tagの場合はさらにコンバージョンした友だちだけにメッセージ配信を行う、といった次のアクションにも繋がるため、目的に応じて両者使い分けが良いかなと思います。両方設置も、たぶん行ける気がします(試したことない)
ちなみに、誘導先がYahooストアや楽天市場の場合はまた違う形で計測が可能です。
Yahooストアはこちらのページを
楽天市場はこちらの記事を参照してください。
LINEを使って勤怠管理ができる! freee/人事労務
タイトル:2024年問題対応にも最適、スマホでどこからでも勤怠申請ができる freee人事労務 LINE公式アカウント「freee公式/人事労務」提供開始
リンク:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001438.000006428.html
リモート作業の普及にともない、どうやって従業員の勤怠管理を行うかはどこの会社も四苦八苦している事かと思います。毎日行う作業だからこそ、なるべく楽な方法で出勤、退勤、休憩の情報を記録したいですよね。こちらの記事ではfreee人事労務の勤怠記録がLINE公式アカウントで出来るよ、といった案内になっています。
LINEで勤怠記録をつけられる利点は以下の二つです。
1、他アプリのインストールが不要
2、PCがなくてもスマホ1台でOK
スマートフォンで勤怠記録をつけるサービスは他にも色々とありますが、記録した後に給与計算や会計ソフトへの落とし込みまでシームレスに進められるサービスが私は欲しいなと思っています。そういう意味で、freeeがこのLINE×勤怠管理サービスを作ったことには意義があるかなと思いました。freeeを利用している事業者はぜひチェックしてみて下さい。
LINE×勤怠管理だとジョブカンやHRMOS(ハーモス)も導入しているみたいですね。
MUJIN書店 都内3店舗目がオープン LINE×無人店舗
タイトル:トーハン・Nebraska『MUJIN書店』都内三店目オープン メディアライン大山店 3月15日から24時間営業化
昨年11月のNEWSでも取り上げたMUJIN書店が3店舗目オープンしたようです。この営業時間内は有人・深夜から早朝にかけて無人で店舗運営するというスタイルやLINEを使ったIotソリューションの仕組みは今後普及する可能性があると筆者は考えているため進展を見守りたいなと思っています。
本屋以外の業種でも無人店舗、見てみたいですね。
以前取り上げた記事はこちら↓
LINEヤフーが目指しているもの「Connect One」構想について
タイトル:ヤフーとLINEの統合で、企業のマーケティングはどのように変わるのか?何ができるようになるのか?
昨年行われたカンファレンスでの振り返りとなりますが、LINEヤフーが将来どのような方向性を目指しているのか、非常によくまとまっている記事なのでご紹介です。Connect One構想についてはLINE公式アカウントだけでなく、LINEヤフーのあらゆるサービスの話にまでまたがります。このLINEヤフー経済圏がどこまでうまく行くのかはこれから次第かなと思っています。
リアルとオンラインを結び付ける接点としてLINEヤフーの各サービスには引き続き頑張ってもらいたいなと筆者は思ったのでした。
LINEログインを使ったらユーザー体験が上がる!
タイトル:タップだけで購入完了!? LINE経由の売上アップにつながるユーザー体験(ECのミカタ)
LINE公式アカウントを語るとき、複数の切り口があります。ステップ配信で売上を伸ばせるだったり、業務効率化やDX化が実現できるだったり。こちらの記事ではユーザー体験を向上させるという切り口で、LINEの機能を解説しています。特にLINEログインについて詳細に書かれています。
私も非常に納得ですが、LINEログイン機能を使うことでユーザー体験をより向上させることに繋がります。ヤマト運輸の再配達なんかはまさにこの機能を活用しています。一度、体験するともう辞められません。LINEログインに興味のある方はチェックしてみて下さい。
LINEヤフー株式会社、不正アクセス事案で文書による行政指導
タイトル:LINEヤフー株式会社に対する通信の秘密の保護及びサイバーセキュリティの確保に係る措置(指導)
リンク:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban18_01000224.html
昨年11月に起きた不正アクセス事案の件で、行政指導が行われました。前回令和3年4月の指導も合わさって、改善がされていないと厳しく書かれていますね。全文はリンク先の文書(別紙)からPDFが閲覧可能です。
LINEの場合、ユーザー数の多さや、もはや実質的に国のインフラみたいになっていることもあって、特に厳しく指導を受けている印象です。
今回の文書を読むと情報が漏洩した委託先企業であるNAVER Cloud社への依存が大きな問題と書かれています。「依存」というのは、三つに分けるとこうなります。
①従業員アカウントの認証基盤が共通化されている人的・組織的な依存
②元々のシステム構築をNAVER社が行っていたこともあり依然、保守運用を頼っているという技術的な依存
③親会社Aホールディングス資本の半数をNAVERグループが保持している資本関係による依存
今回の不正アクセス原因究明のためのログ情報なんかも多くをNAVER社側が持っていて自社で充分に調べられなかったというのも、依存の高さが伺えます。これらの依存を減らす又は解消するように指導されています。また以下のセキュリティの甘さについても今回の事案が生じた要因だと書かれています。
・(重要サーバ等でも)IDとパスワードだけの管理レベルの低い認証が使われている箇所があった。
・ネットワーク等システムへの広範なアクセス権限を(必要以上に)許可していた
・NAVER Cloud社のセキュリティが緩かったが、その管理指導が不十分だった
このように、まず前提として三つの依存関係があって、そこに上のようなセキュリティ的な甘さが重なり、今回の問題に繋がったようです。これらの問題がどこまで解消されるのか、時間はかかりそうですが、引き続き注視していきたいなと思います。
おまけ:LINE開発者向けのコミュニティチャンネル
タイトル:LINE Developer Community(Youtube)
リンク:https://www.youtube.com/@linedevelopercommunity9922/videos
Youtubeチャンネルのご紹介です。今月のニュースでも何でもないですが、LINEの開発について幅広く発信されている開発者向けコミュニティチャンネルです。
LINE公式アカウントや既存のLINEマーケティングツールでは実現できないような拡張的な開発に関心のある方はウォッチしてみてはいかがでしょうか。LINEを使ってこう言った事まで実現できるんだ、という新しい発見に繋がります。また自分たちでゼロから開発をしない場合でも、委託する際の予算感が掴めるため、マーケティング担当者やLINE公式アカウント運営担当者にとっても有益な情報が得られるチャンネルだと思います。
筆者もここ最近、LINE×IoTデバイスについて色々と調べていた関係もあり、本チャンネルを発見しました。開発者向け公式ページでも本コミュニティは紹介されているようです。
2024年3月の総括
今月はあまり筆者的にピンとくるニュースはなかったなぁという印象です。LINE公式アカウントに関するアップデート情報もなかったですし、新しいLINEの活用方法みたいな事例も見当たりませんでした。4月以降のニュースに期待したいですね。
行政指導の件は別記事で一本書いた方が良いかもと思いましたが、上記の通りコメントでまとめました。単純なセキュリティの甘さでもなければ、委託先の監督がされていなかった、といった単一的な問題でもなかったようです。三つの依存を解消していくのはLINEヤフー社特有の問題なため、なかなか根深いかと思いますが、また新たなニュースがあれば取り上げて行こうと思います。
今月のまとめは以上となります。ご覧頂きありがとうございました。
また来月のNEWSをお待ちください!
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